2012年7月28日(土)15:00~放送 Vol.2『佐藤貞子』 (放送は終了しました)
- 佐藤貞子は明治19年、仙北郡神代村(現在の仙北市)に生まれた。
- 笛の名人であった父・清賢の影響もあり、幼い頃から歌うことの好きだった貞子は、地元の祭りのスターだった。
- 人前に出ることが好きな貞子の派手な性格を心配した父は、貞子が17歳のとき、まじめな男を婿に迎えるが、芸事にのめりこみだした貞子は家を飛び出す。
- 大正11年、東京で行われた平和博覧会に出演、「おばこ節」を歌った貞子は全国芸能競演会で1位となる。
- 「おばこ節」はもともと秋田県内の様々な地域に存在していたが、父と貞子が「秋田おばこ節」としてひとつにまとめた。
- さらに貞子の活躍によって「秋田おばこ節」は全国に知られるようになり、レコードも60万枚のヒットを記録するなど民謡界の女王として君臨する。
- 興行師・丸玉の目に留まった貞子は「佐藤貞子一座」を結成し、樺太から九州と、全国行脚の旅に出る。
- また丸玉には妻子があったが、私生活でも貞子のパートナーとなった。
- しかし興行師として忙しくなった丸玉と男関係の派手な貞子は次第にすれ違い、一座も解散、貞子は無一文同然になる。
- 晩年は20歳年下の歌手、毛内幸声と暮らした。
- 恋も芸も魂ごとに生きた稀代の民謡歌手・佐藤貞子の生涯を紹介。
- ゲストコメンテーター:麻生正秋(民謡研究家)