27日に投開票が行われた衆議院議員選挙について、秋田県内の小選挙区では1区は自民党、2区は立憲民主党、3区は国民民主党が議席を獲得した。また、比例復活で3人が当選し、県内の衆院議員は解散前より1人多い6人となった。
秋田1区は、自民党の冨樫博之氏が5選。冨樫氏にわずか872票差で敗れた。立憲民主党の寺田学氏は、比例復活で7回目の当選を果たした。維新の松浦大悟氏と、共産党の鈴木知氏は議席獲得とはならなかった。
冨樫博之氏:
「今回の政治と金の問題、やはり政治資金、裏金という話が、私が思っていた以上に本当に厳しい選挙であった」
寺田学氏:
「残念ながら小選挙区で勝利を収められなかったことは、本当に申し訳ない。今回の選挙戦を通じていただいた声や取り組んできた課題を、引き続き、国会で仕事をしたい」
松浦大悟氏:
「維新の支持率がどん底の中での選挙ということもあり、なかなか皆さまに振り向いてもらえなかった部分があったと思う」
鈴木知氏:
「選挙戦を通して有権者の思いは代弁できたと思うが、想像以上に私たちの政策が浸透しきれなかったと感じる」
秋田2区は、立憲民主党の緑川貴士氏が議席を守った。自民党の福原淳嗣氏は緑川氏に敗れたものの、比例復活で初当選を果たした。共産党の山内梅良氏は、涙をのんだ。
緑川貴士氏:
「与党に対しては、チャレンジャーであるが、現職として追いかける立場という点では、プレッシャーを感じながらも充実した活動が展開できた」
福原淳嗣氏:
「今回は、私が勝ったのではなく、応援している皆さまに勝たせていただいたという思いを絶対に忘れることはない」
山内梅良氏:
「自民党の議席後退には日本共産党が一番貢献した。今の政治を大きく動かした主役は日本共産党だと思う」
秋田3区は、国民民主党の村岡敏英氏が選挙区初勝利。御法川信英氏は選挙区の議席を、あけ渡したものの、比例復活を果たした。
立憲民主党の小川幾代氏と共産党の藤田和久氏は及ばなかった。
村岡敏英氏:
「皆さんに20年お待たせした。やっと小選挙区で勝てたので、さまざまな人の声をしっかり国会で発言して、課題解決につなげたい」
御法川信英氏:
「国会での仕事を引き続きできるということは、本当にありがたいことだと思うので、しっかり頑張っていきたい」
小川幾代氏:
「今回の選挙、私は初めてだった。今、種をまいたところなので、これから種の範囲を増やしていきたいと思う」
藤田和久氏:
「全力で頑張ったので、悔いはない。6500票を取ろうと目標を立てたが、半分で残念だった」
県内の最終投票率は59.44パーセントとなった。
10月28日(月)12:00