caster201504

消防と住民が連携 “地域救命サポーター”が救急車到着まで応急対応 命と健康守る鍵に 秋田・鹿角市

皆さんは「ファーストレスポンダー体制」をご存じですか。一刻を争う救命の現場で、講習を受けて認定された地域の人が応急対応にあたる制度のことで、要請を受けた認定者はAEDを持参して傷病者のもとに駆け付けます。

消防署から離れていたり救急出勤が重なったりして救急隊の到着まで時間がかかる場合に、地域と連携して一刻も早く適切な処置を施すことで多くの命を救います。秋田県鹿角市八幡平の谷内地区で、この体制の運用が始まりました。

鹿角広域行政組合消防本部がファーストレスポンダー体制を導入し、9月7日から八幡平の谷内地区で運用を始めました。

現場で救命にあたる「地域救命サポーター」の講習を修了したのは住民27人。6日に谷内地区市民センターで行われた発足式にはこのうち19人が出席し、一人一人に地域救命サポーターの認定書が手渡されました。

心肺停止の傷病者が出た場合、消防本部がサポーターの携帯電話に一斉にメールを送信します。協力できるサポーターはAEDを持参して救急隊が到着するまでの間、救命活動にあたります。

谷内地区では2021年に1人暮らしの高齢者が亡くなった状態で見つかっていて、20~60代の住民がサポーターに名乗りを上げました。

谷内地区・舘花一仁さん:
「少子高齢化が進み独居世帯も増える中で、救急の現場において地域の力がこれまで以上に必要とされる。ファーストレスポンダー活動を通じて郷土の精神を育み、“地域の命は地域で守る”という強い使命感を持って取り組んでいく」

救急車を要請すると通常は15分ほどで地区に到着しますが、冬場や救急出動が重なると到着まで30分以上かかる場合があります。

地域救命サポーターの住民は「少しでも役に立つことで、地域がより良い暮らしができればいい」と話します。

鹿角広域行政組合消防本部・木村正樹消防長:
「救急は一刻を争う中で、消防署から離れた自治会がサポーターとして協力してもらえることをありがたく思う。今後は自治会だけでなく事業所などにも働きかけて、地域の安全安心に努めたい」

高齢化や過疎化が進む中、官民・住民が連携した取り組みが命と健康を守る鍵になるかもしれません。

09月09日(火)19:00

 
-PR-

県内ニュース

09月09日(火)
- PR -
09月08日(月)
-PR-
09月07日(日)
-PR-
09月06日(土)
-PR-
09月05日(金)
-PR-
09月04日(木)
-PR-
09月03日(水)
-PR-

FNN全国ニュース

 

FNN.JP

フジテレビ系列28局
すべてのニュースは

FNNプライムオンライン

[New!]LINE・Smartnews・Youtube

公式LINEスタート


QRコードでお友達登録してLINEでニュース!

スマートニュース
SmartNews
Youtube
LiveNewsあきた
「LiveNewsあきた」をSmartNews&Youtubeでも!
チャンネル登録してチェック!!


スポットライト

水曜日に「Spotlight~ブンカのチカラ~」を特集

スポットライト

25@

毎週金曜日「25@」
市町村の次世代への取り組みや輝く若者を紹介する。

25@

災害情報&速報

2025年09月10日04時57分 現在

---

2025年09月10日04時57分 現在

ニュース速報はありません

FNNビデオPost

FNNビデオPost