2024の元日に発生した能登半島地震を教訓として、23日、男鹿市で大規模な地震が発生し、男鹿半島が孤立状態となった際の対応方法を確認しようと、関係機関による訓練が行われました。
この訓練は、能登半島と地理的条件で共通点が多い男鹿半島で、大規模地震が発生し半島が孤立した際の支援方法を確認しようと、内閣府や県などが初めて行いました。
訓練には警察や消防のほか自衛隊や医療機関など、約400人が参加。男鹿半島北西の約80キロの沖合でマグニチュード7.9、男鹿市や能代市などで最大震度6弱の地震が発生し、地震や津波などで200人を超える負傷者が出たという想定で行われました。
男鹿半島で能登半島地震と同様の地震が起きると、土砂崩れや津波で道路が寸断されて孤立集落が発生する可能性が高く、的確で迅速な情報交換が求められます。
男鹿市職員:
「人的被害についてです。市内において確認されている家屋倒壊は50軒以上、数十名が下敷きになっているという情報が寄せられております。」
また、海上自衛隊の船に消防車両など9台を載せて、秋田市から男鹿市の船川港に輸送する想定の訓練も行われました。
男鹿市では、半島中心部を縦断する国道101号線と半島の沿岸を走る県道が主要な道路ですが、これらが寸断されると災害時に沿岸に点在する12の地域や集落約1450人が孤立する恐れがあり、孤立集約への対応が大きな課題となっています。
これを受けて訓練では、孤立した集落から住民を救助する訓練も行われ、北浦地区の住民が自衛隊のヘリコプターに搭乗しました。現在男鹿市には、ヘリポートとして活用できる場所が10カ所以上ありますが、災害時を想定してさらに数を増やす必要があります。
男鹿市・菅原広二市長:
「男鹿は日本海中部地震を経験しているので、地震に対する津波の対応などの住民意識は非常に高いところだと思っている。公にやってくれる訓練は非常にありがたくほっとした感じがあると思う。」
鈴木知事:
「ヘリコプターが降りられる場所はわかるが、そこまでの移動はどうするのかと地元の方ならではの視点の意見もありましたので、今回ひとつの想定を持って訓練をしているが、男鹿半島まで入る道が大丈夫なのかという想定で、そこを厳しく見て行かなければいけない。」
関係者は、男鹿半島が被災した際の対応方法を確認していました。
09月23日(火)19:00