ナラの木が赤く枯れる被害を防ごうと、原因となる菌を持ち込む害虫を近づけない対策を行っている秋田県大仙市協和の現場の様子が10日、報道機関に初めて公開されました。
ナラ枯れは、ブナ科の落葉樹であるミズナラやコナラなどが広い範囲で赤く枯れるもので、原因はカシノナガキクイムシが持ち込むナラ菌です。
県内では、にかほ市で2006年に初めて確認され、近年は大仙市や仙北市で被害が増えているということです。
ナラ枯れを防ぐ対策として期待されるのが「おとり丸太」の設置です。
秋田森林管理署が2022年度から取り入れているもので、10日、現地調査の様子が初めて報道陣に公開されました。
おとり丸太の切り口から出るにおいと薬品で虫をおびき寄せ、周辺のナラの木の害虫の密度を下げて被害の軽減につなげます。
10日は対策に協力している山形大学の齊藤正一客員教授も調査に加わり、おとり丸太に入った害虫の数を、木に残された穴を数えて調べました。
齊藤客員教授によりますと、1本の木が枯れるころには、木の中に生息する害虫は1000匹に上るといいます。そのため、おとり丸太に残された穴の数から、守ることができた木の本数が推測できるということです。
秋田森林管理署は、大仙市と仙北市におとり丸太を設置していますが、2025年度は合わせて約1300本のナラの木の保護につながったということです。
山形大学農学部・齊藤正一客員教授:
「有効範囲が28~50ヘクタールくらい。続けて置けば100ヘクタールくらいカバーすることができるので、被害の軽減には役に立つ」
秋田森林管理署では対策を続け、景観の保護や倒木の防止などにつなげたいと話しています。
09月11日(金)12:00