コロナ禍を経てリモートワークやオンライン会議が定着しました。いつでも、どこにいる人ともつながることができますが、相手の表情や雰囲気を読み取りにくいなどの課題もあります。こうした部分を少しでも解消しようと秋田県能代市の企業が、あるオンラインコミュニケーションサービスを導入しました。遠くの人がまるで隣にいるかのように会話ができるツールです。
能代市に本社を置く能代電設工業です。発電所の建設・メンテナンスや電気設備工事などを手がけています。
秋田市のほか、福島と東京に営業所を構え、グループ会社は、鹿角市をはじめ北海道や兵庫にあります。
広いネットワークを持つ能代電設工業が4月、県内企業で初めて導入したのがオンラインコミュニケーションサービス「tonari(トナリ)」です。
最大の特徴は、遠くの人が隣にいるかのようにリアルタイムでコミュニケーションを取れること。始まる時間が近づくと参加者がアクセスし、終わったら接続を切るという従来のウェブ会議システムと違い、「tonari」は離れた場所と常に空間を共有し、いつでも会話が可能です。
そのタイムラグは、なんと0.1秒以下。ストレスはほとんどありません。
カメラはスクリーンの中に埋め込まれていて、投影される人のサイズはほぼ等身大。相手としっかり目が合うようにできていて、まるですぐそばにいて会話する感覚でやりとりができます。
もちろん相手とパソコンやスマホ画面の共有も可能。さらに、スクリーン横のダイヤルを回すと瞬時に接続先が切り替わります。
能代電設工業・山田雄太社長:
「tonari越しに、たまたま会って思ったことを口にしてコミュニケーションを取った時に結構面白いアイデアが出ると思うので、シナジー(相乗効果)はあると感じている」
距離の壁を超えた“隣りにいる感覚”が、新たな発想と働き方を生み出しています。
拠点が増えるにつれて社員一人一人に会いに行くのが負担となり、その大変さをなんとかしたいという思いから「tonari」を導入した山田社長。「手元の細かい動きまで鮮明に映し出せるため、会議や雑談だけでなく、工具を使った講習などにも利用できるのでは」とさらなる可能性を感じていました。活用方法はますます広がりそうです。
05月13日(水)18:00