生活圏へのクマの出没が止まりません。子供たちの学校生活にも影響が出ています。屋外での活動を制限したり、登下校に保護者の送迎が必要だったりと日常の形が変わってしまいました。
文部科学省は、通学路の点検、クマ出没時の安全対策や連絡体制など、各市町村で対策を検討するよう求めています。秋田県五城目町の小学校は、児童の安全を守るため、これまでの取り組みを強化しています。
五城目町の五城目小学校は全校児童約200人。統合が進んだため、町内ただ1つの小学校です。
2025年10月、グラウンドにクマが出没したほか、町内ではクマの目撃情報が相次いで寄せられています。
児童の安全を守ろうと、学校は様々な対策を講じています。その1つが下校時間の安全確保です。
立川愛梨アナウンサー:
「間もなく午後4時、児童たちの下校時間です。児童たちはバスで帰ります」
統合により、自宅が学校から10キロ以上離れている児童がいます。このため、多くの児童がスクールバスで通学しています。
これまでは児童を最寄りのバス停までスクールバスで送り届け、児童は自宅まで歩くなどして帰っていました。しかしいまは、クマ対策としてバス停に保護者が迎えに来ます。
バスを利用している児童は「安心する。クマに襲われないと思うと怖くない」「朝と帰りは大体バスなので、そんなに外を歩かない。歩きだったら、クマに出合うと思うと少し怖い。バスはクマに遭わないだけ安心」と話していました。
さらに2025年からは、保護者の要望を受け、バス停近くにクマが出没した際は児童を自宅近くまで送る措置を導入しました。
また、スクールタクシーも配置されていて、全校児童の3割がバス、1割がタクシーを利用しています。
このほかの児童には、1人での登下校を避けて複数で行動するよう呼びかけているほか、クマが出没した際には保護者に送迎を求めています。
五城目小学校・伊藤久校長:
「今まで学校として取り組んできたことが、結果的にクマ対策になっている。とにかく子供たちの安全第一、それを抜きにしては語れない。目撃情報があったとしても“子供たちに被害がない”ということを守りたい」
伊藤校長は登下校の時間帯、地域の見守り隊の人たちとともにクマ撃退スプレーを持って子供たちを見守ります。
学校は、防犯カメラを10台設置していて、クマの出没確認にも役立てています。
登下校に不安を感じる児童は、タブレットを使ってオンラインで授業に参加できる環境を整えています。
夏休み明けには、クマ対策に関する授業で児童の安全意識を高める取り組みも進めるということです。
07月16日(木)18:30