漁獲量の減少により再びハタハタの禁漁が検討されるなど秋田県内の漁業が危機に直面する中、ハタハタに代わる収入源を模索する漁師たちがいます。その手段の一つが、気候変動や魚の資源量などに左右されない“養殖”です。
男鹿市では、温泉施設の跡地を利用して高級魚「タマカイ」の実証育成が行われていて、2027年の出荷を目指しています。
また、2026年に事業化2年目を迎えた「男鹿つばきサーモン」は、28日に今シーズンの水揚げが始まりました。
一方、八峰町の岩館漁港では、若手漁師たちが「輝(かがやき)サーモン」というブランド名のサーモンの養殖に取り組んでいます。
今シーズンの輝サーモンの水揚げが始まるのを前に28日、生産者が県庁を訪れ、鈴木知事に生育状況などを報告しました。
県庁を訪れたのは、輝サーモンの養殖事業を手掛ける八水の菊地陽一社長など3人です。
八峰町の岩館漁港で若手漁師たちが取り組む輝サーモンの養殖は、2026年が5シーズン目で、1月に約1600匹の稚魚を放流しました。
しけが続き、餌を与えられない日もありましたが、現在は90%以上が生存し、魚体の大きさは昨シーズン以上だということです。
脂がしっかり乗っていながら、さっぱりとした味わいが特徴の輝サーモン。初水揚げよりも一足早く試食した鈴木知事は「ことしも大変素晴らしい出来。やはりさっぱりしている。脂が乗っているが、もたもたしないというか、いかにも白神の水で育ったサーモン」と太鼓判を押しました。
ハタハタは、禁漁を視野に関係者が協議を進めることを決めた中、県内漁業における輝サーモンの存在感は今後さらに増しそうです。
八水・菊地陽一社長:
「今の段階だと数も少なく、大きい水揚げにならないが、今後規模を拡大した暁には、ハタハタに代わる水揚げになると思う」
今シーズンの輝サーモンの水揚げは30日に始まり、県の内外のスーパーで順次販売されます。
八水・菊地陽一社長:
「数が少なく、食べられる期間も短いが、できれば刺し身で食べてほしい」
鈴木知事が2025年に海外トップセールスでタイと台湾を訪れた際には、「もっとサーモンが欲しい」という声があったということです。
サーモンの養殖は様々な地域で行われていることから、「秋田のサーモン」をどうブランディングし、十分に流通できる量まで規模を拡大できるかが今後の鍵となりそうです。
04月28日(火)18:30