秋田市出身で人気お笑いトリオ・ハナコの岡部大さんが17日、母校の小学校をサプライズで訪れた。先輩との思わぬ出会いで子どもたちは笑顔いっぱいの一日になった。
秋田市の四ツ小屋小学校は2024年、創立150周年を迎えた。それを記念して企画された特別授業。児童たちは、先輩であるハナコの岡部大さんに「ビデオメッセージを送るための撮影会」と伝えられていた。
ところが、児童たちが「岡部さーん」と呼びかけると、本人がサプライズで登場。体育館は児童たちの歓声に包まれた。
児童たちは思わぬ本人登場に驚きながらも、岡部さんに小学校時代の思い出や子どもの頃の夢などについて質問を投げかけた。
「四ツ小屋の好きなところはどこですか?」という質問に対し、岡部さんは「学校が田んぼの中にズドンとある立地はなかなか見ない。冬に吹雪で前がどっちか分からなくなりながら登下校して、用水路にはまって長靴がとれなくなって、春にみんなの長靴が何個か出てくるみたいなことをすごく覚えてる」と、小学生時代のエピソードを交えながら話した。
また、お笑い芸人になるといった時に、家族や周りの人がどんな反応をしたかを問われると、「やっぱりお父さんとお母さんはめちゃくちゃ反対した。頑張れば頑張った分だけ結果が出る世界じゃないから。結果が出るようになって徐々に応援してくれるようになった。反対されたけど、僕は『やりたい』と本当に思っていたから頑張った」と、夢を諦めないことの大切さを伝えた。
最後に、児童たちから岡部さんに校歌がプレゼントされ、岡部さんも一緒に合唱した。
岡部さんは「校歌、歌えるもんですね!イントロがかかった瞬間に『うわ!これだ!』と思った。自然豊かな環境で育ったということがすごく貴重だったと、東京に出てから実感するので、自然の中でいっぱい遊んでほしいことを伝えたいと思っていた。それを話せてよかった」と笑顔で話した。
3年生の児童は「岡部さんが登場してびっくりしてうれしかった。バスケットボール選手になりたい。岡部さんみたいな気持ちで頑張っていきたい」と話した。
また、5年生の児童は「岡部さんは、誇りに思えるような優しい先輩。私もちゃんとした夢を高校生や中学生の時に決めて、それに向かって進んでいきたいと思う」と話した。
バラエティ番組やドラマで活躍する先輩の言葉は、児童たちが夢をかなえるヒントになったようだ。
09月17日(火)19:00