秋田市の料亭で18日、新米を使ったきりたんぽ作りが始まった。2024年はコメの品質が良く、例年以上においしく出来上がった。

秋田市の料亭「濱乃家」で、新米を使ったきりたんぽ作りが始まった。

きりたんぽに使うのは、9月14日に秋田市雄和で刈り取られた「ササニシキ」。姉さんかぶりに、かすりの着物姿の女将や中居たちが、つぶしたコメを秋田杉の串に手際よく巻き付けていく。

そして、たんぽをいろりの火であぶり、きつね色になるまで待つ。ほんのり香ばしい香りが漂ってきたら完成だ。

2024年は収穫量が十分なことはもちろん、例年以上にコメの品質が良いという。

　料亭 濱乃家・竹島仁子女将：
「契約農家に聞いたら『今までで一番いい出来だ』と言っていた。のびがとても良いのがいつもと違うところ」

濱乃家は、毎年約2万9000セットのきりたんぽを全国に発送していて、2人前のセットは6912円。原材料が値上がりしていることから、10月の受け付けから200円値上げされるものの、旬の味覚と一緒に新米の秋田名物を楽しめるのは今だけだ。

　料亭 濱乃家・竹島仁子女将：　
「これからの時期は鶏肉に脂が乗る。山ではキノコが採れる。野菜がこれから一番おいしくなる時期。秋の味覚がギュッと詰まっているのがきりたんぽ鍋。新米のきりたんぽと秋の味覚を一緒に味わってもらえればと思う」

新米のきりたんぽは、贈答用のほか、18日から店で味わうことができる。

09月18日(水)19:00