秋田県内の各地は3連休、イベントでにぎわった。最終日の23日は秋田市で「あきた芸術劇場ミルハス」の裏側を見学しようと多くの家族連れなどが訪れ、照明や音響の設備に理解を深めた。

竹島知郁アナウンサー:
「あきた芸術劇場・ミルハスの大ホールです。開館2周年に合わせ、舞台の裏側が公開されています。スペースも広いですし、天井も高いですね」

ミルハスの大ホールは約2000人を収容できる秋田県内最大規模のホールでクラシック・歌舞伎・オペラなど幅広い公演に対応できる設備を備えている。

2周年に合わせた23日は初めて一般に向けて公開され、オペラ・バレエなどで演奏する「オーケストラピット」が公開された。何も無いスペースにも見えるが、客席4列分のスペースが約2.5メートル下に降りていく仕組みで、下にはイスを収納するスペースもある。下に下がって見えてくるのは入り口で、この入口からオーケストラのメンバーなどが出入りする。

続いて参加者は音響の仕組みを学んだ。ステージに反射板を置かない場合、上に大きく空いたスペースに音が逃げてしまう。これを防ぐのが音響反射板だ。大ホールの反射板はもっとも大きい天井に設置されたもので、幅20メートル・奥行き15メートルほど。重さは31トンにもなる。天井・両方の側面・正面に40分かけて反射板が設置されるとコンサート用のホールが完成する。壁面に使われている秋田杉がやわらかい音質を演出する。

訪れた人は:
「壁が動くところがすごかった」
「いろいろな設備があって、公演が成立していると思うとまた見方が変わる」
「普段見に来ても、コンサート用のホールでしか見たことが無かった。壁も降りてきてマッチするのがすごい」

また23日は館内で手作りの雑貨などを販売する催しも開かれ、多くの買い物客でにぎわっていた。ミルハスでは今後もこうしたイベントを開いて施設により親しみを持ってもらいたいとしている。

09月23日(月)17:00