収穫の秋を迎え、秋田県内では各地で稲刈りが進んでいる。美郷町では 都内の有名料理店の料理人が秋田のブランド米「サキホコレ」の生産現場を視察し、稲の手刈りに挑戦した。

青空と黄金色に輝く稲のコントラストが広がる美郷町の田んぼ。こちらでは、秋田のブランド米「サキホコレ」が栽培されている。

日本料理店「和氣 旬」（東京・日本橋）の宮原瞬さんと焼き鳥屋「恵比寿とりひろ」（東京・恵比寿）の金田泰和さんは、25年2月に秋田県が首都圏の店で開く「サキホコレ飲食店フェア」に参加し「サキホコレ」を使った料理を提供する予定となっている。

フェアは21年から毎年開催されているが、コメ作りの大変さや料理の参考にしてもらおうと料理人に視察と手刈りの体験の場を設けたのは初めて。

2人は、生産者やJAの担当者から現場の大変さや稲について話を聞きながら稲を刈っていた。

最後に、24年に収穫された新米の「サキホコレ」を味わった。

宮原さんは「粘りがあり粒感がちゃんと口に残るので、コメの存在がちゃんとある感じがする」とサキホコレの出来に驚き、「自分たちは料理人なので伝える側として頑張らないといけないと改めて思った。秋田の食材を伝えられるような形で料理を作りたい」として「現場の汗と苦労は料理にして広く伝えたい」と語った。

金田さんは「思った以上に大変な作業と感じた。（提供メニューは）使う食材のクオリティが上がれば、料理もクオリティが上がっていくので楽しみにしている」とフェアに向け意気込んだ。

09月23日(月)15:00