イタリアでソーラーカーレースに参戦しているチームの関係者が14日、ソーラーカーレース専用のコースがある秋田県大潟村を訪れ、ソーラーカーを使った国際交流に意欲を示しました。
大潟村を訪れたのは、イタリアを代表するソーラーカーチーム「フツーラ」のジョゼップ・コイアマネージャーとアンドレア・コイアさんの2人です。2人は、大潟村でソーラーカーレースを主催している大潟村応援大使の山本久博さんの招待を受けて村を訪れました。
山本さんは、32年前から秋田県内でソーラーカーを使った地域おこしを行っているほか、世界各国のソーラーカーレースに参戦しています。イタリアのチーム関係者ともこうしたレースを通じて知り合い、今回の訪問につながりました。
山本さんのソーラーカー「夢ジョナサン号」は、ソーラーパネルとペダルのハイブリッド式で、充電が満タンであれば50キロを走ります。一行は早速、夢ジョナサン号でソーラーカーコースを試走しました。
大潟村のソーラーカーコースは、世界でも珍しい高低差がない長い直線が特徴です。14日はあいにくの雨となりましたが、チーム関係者は気持ち良さそうに走りを楽しんでいました。
ジョゼップ・コイアマネージャーは「コースは素晴らしい。美しい。車の乗り心地も悪くない。雨の中の試走だったが、とても良い経験になった。本当に素晴らしい」と感心しきりでした。
このあと一行は大潟村役場を訪れ、高橋浩人村長を表敬訪問しました。(※高橋村長の「高」は「はしご高」)
この中でコイアマネージャーは、大潟村で毎年行われているソーラーカーレースにスタッフや選手として参加する意欲を示したほか、「ヨーロッパのチームに大潟村のコースや環境の良さを紹介したい」と話しました。
大潟村・高橋浩人村長:
「レースに実際参加してもらうとありがたいし、ボランティアの形で来てもらっても良い。今後、村でソーラーカーレースに参加するチームも海外に行くことにもなれば良い」
大潟村応援大使・山本久博さん:
「大潟村のように自由にゆっくり走れる場所は世界でも珍しい施設。こういう場所を大事に、次の世代に役立てるために協力したいと言ってくれているのでありがたい」
一行は、15日に仙北市角館町などを回ってイタリアに帰国することにしています。
04月14日(月)21:00