2020年に亡くなった秋田県横手市出身の漫画家・矢口高雄さんの功績をたたえ、優れた漫画に贈られる賞が創設されました。

『釣りキチ三平』などで知られる横手市出身の漫画家・矢口高雄さんは、古里の自然の姿や住む人々の喜怒哀楽を描き、多くの作品を残しました。

こうした功績や思いを受け継ぎ、優れた作品や活動をたたえるのが「矢口高雄マンガ文化賞」です。

秋田魁新報社が創刊150年の記念に合わせ創設したもので、約49万点の原画を収蔵する横手市増田まんが美術財団との協定で、漫画文化の魅力を発信し地域活性化につなげようという取り組みの一環です。

選考対象は、地方の暮らしや自然などを丁寧に描いた漫画作品で、審査員は東成瀬村出身で銀牙シリーズなどの漫画家・高橋よしひろさんなど4人です。

秋田魁新報社・佐川博之社長：
「日本の漫画は今や世界に誇るキラーコンテンツ。その日本の漫画文化の振興を横手市増田まんが美術館とともに、この秋田から支えていこうという私たちの心意気を示した賞であることを理解してほしい」

横手市増田まんが美術財団・大石卓代表理事：
「漫画作品は単なる娯楽だけではない。文化保存といったところに寄与することもあることを皆さんに改めて伝えたい」

募集期間は4月1日から8月31日までで、10月上旬に発表される予定です。

04月02日(水)12:00