秋田県の2025年度当初予算案の編成作業が大詰めを迎え、16日から知事査定が始まりました。4月に知事選を控えているため骨格予算となります。

知事査定は、各部局がまとめた2025年度当初予算案の原案を知事がチェックし、予算額が適当かどうかを判断するもので、今回は65の重点事業が対象です。

初日の16日は、総合防災課から査定が始まり、担当者が災害時の避難所での入浴機会の確保や車中泊の避難者などを支援する事業について知事に説明しました。

県が購入を予定している水循環式簡易シャワーは、使用した水をその場で浄化して排水を再利用できるもので、給湯機能がついているため冬場の災害時にも対応できます。佐竹知事はシャワーを手に、「災害になると体が汚れる。体を洗えば気持ちもすっきりする」と話していました。

すでに災害時の活用が広がっていて、県内では2023年7月の記録的な大雨の際、五城目町に設置されました。県はシャワーを3セット購入し、秋田市や横手市などにある県の備蓄倉庫3カ所に備える方針です。

知事査定は1月21日までで、当初予算案は2月3日に開会する2月県議会で審議されることになっています。

なお、4月に知事選を控えているため、当初予算案は最低限必要な経費を中心とした骨格編成となります。

01月16日(木)18:30