私たちの生活に欠かせない燃料価格の話題。家計をさらに圧迫しそうです。
16日からガソリン価格を抑える補助金が縮小されます。2024年11月にガソリン補助の段階的な縮小が決まりました。2024年12月に続き、2回目の補助金縮小です。
これによりガソリン価格は185円程度まで上がる見通しで、秋田市のガソリンスタンドでは15日、“駆け込み給油”が見られ、来店客が不安を口にしていました。
飛世直樹アナウンサー:
「16日からガソリンの価格が上り、こちらのガソリンスタンドでは、レギュラーガソリンの価格は会員価格で182円。15日から7円上がっています」
秋田市八橋にあるガソリンスタンドです。15日は1リットル当たり175円だったレギュラーガソリンが、一夜明けると182円に。店は7円の値上げに踏み切りました。
原油価格の高騰により、3年前から続いているガソリン価格を抑えるための補助金は2024年12月から段階的に縮小されています。
16日の値上がりを見据え、15日は多くの人が給油に訪れていました。
給油に訪れた人は「安いほうがいい。ガソリンだけではなく、灯油なども上がるんですかね。やっぱり大変。秋田だと必ず車を運転するのでガソリンは必需品。実際大変」「家計を圧迫して大変。今でも厳しいのでこれから大変になると思う」などと話していました。
カーピット八橋サービス・ステーションの工藤雄平マネージャーは「15日は値上げ前ということで多くのお客さまに足を運んでいただいている状況。例年に比べて約1割くらい販売数量が増えているという実感がある」と話していました。
15日に発表された秋田県内のレギュラーガソリンの平均小売価格は、1リットル当たり178.3円です。ただし、このデータは14日時点の調査結果。
石油情報センターによりますと、16日以降の値上げが反映され、次回1月22日発表分はさらに5円程度上がる見通しです。
県内の1年間のガソリン価格の推移を見てみると、段階的に補助金が縮小されて以降、価格が上がっています。過去最高値を更新した2023年9月の184円に迫る見通しです。
カーピット八橋サービス・ステーションの工藤マネージャーは「少しでも安くお客さまに給油していただくために、アプリでの値引き、各種SNSでのクーポンの割引、またはクレジットカードでの割引なども準備しているので、お客さまにはそちらもご利用いただきながら、少しでも安く給油していただければ」と話しています。
一方、灯油の値上がりも気になるという人は「一日ストーブをつけっぱなしなので灯油代のほうが気になる。ガソリンは通勤でしかほとんど使わないのでそんなに距離は走らない。灯油代のほうが気になっている」と話していました。
このガソリンスタンドでは、灯油の店頭価格は1リットル当たり126円。15日から5円値上がりしました。
ガソリンに灯油。雪国・秋田にはなくてはならない生活必需品の値上げは、物価の高騰が続く中、さらに家計を圧迫しそうです。
01月16日(木)21:00