物価上昇の波は秋田県内の街づくりにも影響しています。秋田市外旭川地区の卸売市場を再整備する事業で秋田市は資材価格の高騰を理由に費用が基本計画の約1.7倍にあたる199億円まで増える見通しを市議会に報告しました。

秋田市は外旭川地区の卸売市場の再整備の基本計画を2024年7月にまとめました。事業費は約115億円で、早ければ2025年7月にも一部で着工するスケジュールです。

しかし21日の秋田市議会教育産業委員会で、秋田市市場管理室の山平喜仁室長は「概算事業費は199億円と基本計画から大幅な上昇となり、新築工事費を基に算出する市場使用料も基本計画の1.5倍から2.4倍と上昇する見込みとなった」と報告しました。

秋田市が都内のコンサルタント企業に事業費の見積りを依頼したところ、資材価格の高騰などで当初の1.7倍となる約199億円と算出されました。それに伴い市場の事業者が支払う使用料は現行の1.5倍から2.4倍に増加する見込みです。

秋田市市場管理室・山平喜仁室長
「事業の継続を考えると市場使用料が大きな影響を与えると言っていた。2.4倍では再整備事業は進めていけない可能性もあると思っている」

市は計画の見直しも視野に市場関係者と協議を進める方針です。

01月21日(火)18:00