秋田県にかほ市で28日、日本人で初めて南極探検に挑んだ白瀬矗（のぶ）中尉をしのび、恒例の雪中行進が行われました。近年は雪がない中での行進となることが多いこのイベント。2025年は雪に恵まれたのでしょうか？

「雪中行進」は、1912年に南極を探検したにかほ市出身の白瀬矗中尉の功績をたたえようと、南極に日章旗を掲げた1月28日に行われています。

58回目の今回は、新型コロナの影響などで参加が見送られていた地元の金浦小学校、金浦中学校の児童生徒が5年ぶりに参加し、2.5キロ先の南極公園を目指しました。

一行は途中、白瀬中尉の墓を訪れ、黙とうを捧げました。

雪中行進といいながらも、28日のにかほ市は雪がほとんどありません。時折激しく雨が打ちつけたり、強い風が吹いたりすることもありましたが、参加した子どもたちは元気いっぱいに行進を続けました。

白瀬中尉とともに南極点を目指した樺太犬にちなんで5頭の犬も参加し、約45分かけて目的地の南極公園に到着しました。

参加した小学生は「冷たくて過酷だった。楽しかった」「寒かったけれど最後まで行けて良かった」「途中あられなどが降ってきて寒かったけれど、楽しく歩いたので良かった」と話していました。

南極公園に到着した児童生徒は、白瀬中尉にならって日章旗を立て、地元出身の偉人に思いをはせていました。

01月28日(火)19:00