2月は秋田県内各地で小正月行事・冬まつりが目白押しです。仙北市では「上桧木内の紙風船上げ」に向けてまつりで使う紙風船作りが大詰めを迎え、地域住民が作業に汗を流しています。

毎年2月10日に開催される仙北市西木町の小正月行事「上桧木内の紙風船上げ」は、江戸時代の科学者・平賀源内がこの地に銅山の技術指導に訪れた際、熱気球の原理を応用した遊びとして伝えたといわれています。

まつり本番を前に、地域住民がまつり会場隣の紙風船館に集まり、紙風船を作っています。

紙風船は、幅約3メートル、高さ6メートルほどの大きさで、「無病息災」「五穀豊穣」「家内安全」などの願いを込めて夜空に放たれます。

絵付けは終わり作業は大詰め。紙を貼り合わせ、仕上げに入っています。

2024年10月から住み始めた女性は「地域住民に良くしてもらったので、この地域が好きな気持ちを込めて、皆さんの健康を願いたい」と話します。

また、受験を控えた生徒は「ことしは受験があるので、合格祈願という気持ちを込めて打ち上げたい」と意気込みます。

まつり当日は、午後6時に紙風船約50個が一斉に打ち上げられ、冬の夜空を彩ります。

01月29日(水)19:00