日々の生活に欠かせない野菜の価格が高騰しています。スーパーなどで「高くて手が出ない」と足踏みしてしまっている人もいるのではないでしょうか。そんな時、新鮮な農産物を手頃に購入できるのがJAが運営する秋田県大仙市の店です。節約につながる野菜の保存方法も教えてもらいました。
はりのあるきれいなダイコンは1本200円。
袋にたくさん入っているコマツナは150円から。
野菜の価格が上がる中で、お得と感じる野菜が並ぶのは、JA秋田おばこが運営する大仙市のファーマーズマーケット「しゅしゅえっとまるしぇ」です。管内の大仙市、仙北市、美郷町の出荷会員427人が生産した旬の農産物やキュウリ・トマトなどさまざまな種類の野菜が豊富にそろっています。
買い物客は「新鮮さが違う。根元を見ると分かる」「野菜が豊富で新鮮。野菜が安い。ぜひ皆さん利用してください」と笑顔で話していました。
“新鮮で安い”。野菜が高いと言われている中でも、客は次々と野菜を手に取ります。
すぐに売り切れてしまうのは、日によって入荷するキャベツです。規格外のキャベツが袋に5~6玉入っていて、価格はなんと“500円”。しゅしゅえっとまるしぇの藤田学店長は「規格外品ということで、農家さんが納得してつけている値段」と話します。
手に取った客は「すごいですよね、良いんですか?この値段で。ありがとうございます。うれしい」と笑顔を見せていました。
藤田学店長に、なぜこんな手頃な価格で野菜を売っているのか聞いてみると、「農家さんが値段を自分でつけるのと、流通の過程で農家さんが直接ここに持ってくるというのがポイントだと思います」と教えてくれました。
通常、商品はJAや市場を介して店頭に並びますが、しゅしゅえっとまるしぇは生産者が直接店に持って来て、自分で価格を設定しています。そのため「新鮮」「安い」がかなうのです。
「安いから」と次々手に取りたくなりますが、この野菜を新鮮な状態で保つことも節約です。
先ほどのキャベツの保存方法を藤田店長に聞くと、「直売所なので流通のところがショートカットされているので、その分長持ちはするんですけど、新聞紙で包んで寒いところに置いておくことで1週間は違うと思います」と教えてくれました。
また、コマツナなどの葉物野菜は、一度ゆでてから冷凍するのがおすすめだそうです。できる限り新鮮な状態でおいしく食べきるために、工夫して保存しましょう。
藤田店長は「大仙・美郷・仙北のすごく新鮮な野菜がいっぱいありますので、ぜひ見に来てほしいと思います。野菜は一期一会なんです。きょうあってもあしたないとかいろいろあるので、そこらへんの出会いも面白いと思います」と話していました。
01月30日(木)22:00