秋田県内では、本来冬眠しているはずの冬場にクマの目撃が相次いでいます。クマは季節や場所を問わず私たちの目の前に現れる恐れがあります。北秋田市では28日、クマが建物の中にとどまったことを想定した訓練が行われました。

訓練には警察や猟友会の関係者など30人が参加しました。

県内では冬眠期の冬場に市街地などでクマの目撃が相次いでいるほか、2024年12月には秋田市の自動車整備工場に入り込むなど、クマが建物の中にとどまる事態が数多く発生しています。

28日の訓練は、「住宅近くのスーパーにクマのような動物が入った」という通報が寄せられた想定で行われました。

通報を受けた警察は、建物の周りを警戒しながら外からクマの位置を確認します。

建物の入り口を閉鎖したあとは、クマを捕獲するための箱わなを設置します。参加者は、安全を確保しながらいかに迅速な対応をするか考えていました。

北秋田地方連合猟友会の田中文隆会長は「私たちはけが人が出ても困るし、会員の中からけが人が出ても困る。そういうところにもっと目を向けながらやっていかないといけない。その場その場で状態が違ってくると思うので、そこは協議しながらやらないといけないと思う」と話しています。

また、北秋田警察署の千田永生巡査部長は「実際にこういう現場を体験したことがある警察官はほぼいないと思うので、いかに冷静に対応しながら確実な判断を行っていけるかが大事だと思った」と話しました。

北秋田警察署は今後、ドローンを使った訓練を実施する方針です。

01月28日(火)19:00